
静まり返ったキャンプ場に、突然「バサッ」という嫌な音が響いた。
時計を見ると深夜1時過ぎ。
降りしきる雨の中、外に出ると、タープが無残に倒れ、風に煽られてバタついていた。
この“夜中のタープ崩壊”は、キャンプ経験者なら誰でも遭遇しうる典型的なトラブルだ。
しかし、この失敗は確実に「宝」になる。
なぜなら、原因が明確で、対策が再現でき、次のキャンプが劇的に安全になるからだ。
🌀 崩壊の原因:その夜、何が起きていたのか
タープが倒れた理由は1つではなかった。
複合的な要因が重なると、タープは簡単に崩れる。
● 原因①:深夜の“風向きの変化”

設営時は微風だったが、夜中に風向きが変わり、タープの側面から強風が吹きつけていた。
タープは“横風”に弱い。
● 原因②:ペグの刺さりが浅かった

地面が柔らかく、ペグが半分ほどしか効いていなかった。
雨のせいもあって土が緩み、抜けやすくなっていた。
● 原因③:張り綱のテンションが甘かった

設営後に気温が下がり、ロープが緩んでテンションが落ちていた。
🔧 夜中の立て直し:実際にどう動いたか
真っ暗な中での復旧は、焦りと寒さで判断力が鈍る。
だからこそ、行動の順番が重要になる。
① まず“安全確保”
- タープの布が風に煽られて顔に当たる
- ポールが倒れて転倒リスクがある
この状態で無理に作業すると危険。
ライトをつけ、風上側から近づくのが鉄則。
② 風上側のポールを先に固定
風下側から直すと、風に押されてまた倒れる。
風上側を優先することで、タープ全体が安定する。
③ (持っていれば)ペグを“長いもの”に打ち替える

雨で緩んだ土には短いペグは効かない。
30cmクラスの鍛造ペグに交換するのが理想だけど、持ってきてないので石で固定する事にした。
④ 張り綱をクロス気味に張り直す
風向きが変わっていたため、
風を受ける方向に対して綱をクロスさせるように張り直した。
⑤ 最後にテンションを微調整
気温低下で緩むことを見越し、やや強めに張る。
この“最後のひと手間”が翌朝の安定につながる。
📌 この失敗から得た“学び”

● 学び①:設営時の風向きは“未来の風向き”も見る
- 気象アプリで風向きの変化をチェック
- 夜中に風が強まる時間帯を確認
● 学び②:柔らかい地面では“長いペグ”が必須

短いペグは夜露・雨で抜けやすい。
30cm以上の鍛造ペグが安定。
● 学び③:気温が下がる夜はロープが緩む
設営後に一度テンションを張り直すだけで崩壊リスクが激減。
🧭 この失敗は“防災”にもつながる

タープ崩壊はキャンプだけの話ではない。
強風下での設営・補強の知識は、
災害時の簡易シェルター設営にも応用できる。
- 風上側を優先して固定
- ペグ(固定具)は長いものを使う
- 風向きの変化を予測する
キャンプの失敗が、非常時の生存知識に変わる。
これこそ“失敗が宝になる”最大の理由だ。
📝 5分でできる「タープ崩壊防止チェックリスト」
- 風向き・風速の変化をアプリで確認
- 地面が柔らかいときは長いペグを使用
- 設営後にロープのテンションを再調整
- 風上側の固定を最優先
- 張り綱はクロス気味に張る
- 夜中の風に備えて“余裕のある角度”で設営

焚き火としっぽの感想 失敗は“再現できる学び”に変えた瞬間、宝になる
夜中にテントやタープが崩壊すると、本当に心臓が跳ねますよね。
もし真冬で石油ストーブや薪ストーブを使っていたら…想像するだけでゾッとします。
それにしても、寒さでロープが緩むなんて最初は誰も教えてくれません。
「聞いてないよ!」と言いたくなるけれど、これもキャンプの大事な知識のひとつです。
そして雨の日は、やっぱり長いペグが必須。
地面がゆるゆるだと、しっかり刺したつもりでもテンションをかけた瞬間に抜けそうになってしまいます。
でも、こういう“失敗”って実はすごくポジティブなんですよね。
経験した分だけスキルが身につきますし、もし災害時にキャンプをしなければならない状況になったとしても、確かな力になります。
だからこそ、皆さんもぜひキャンプを始めてみてください。
失敗も含めて、全部が宝になります。
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