はじめに:スキレットは育てる道具

キャンプ場で焚き火を囲みながら、じっくり焼いたステーキ。そんなアウトドア料理の主役とも言える「スキレット」。でも、買ったばかりのスキレットはそのまま使えません。鉄製のスキレットには「シーズニング」という儀式が必要です。これは、鉄を守り、料理を美味しくするための大切な準備。今回は、初心者でも失敗しないスキレットのシーズニング方法を、実体験を交えてご紹介します。
シーズニングとは?|鉄を育てるメンテナンス
- 目的:錆防止・焦げ付き防止・風味向上
- 仕組み:油を焼き付けて、鉄の表面に「油膜」を作る
- 頻度:初回は念入りに。以降は使用後のメンテでOK
必要な道具

| 道具 | 用途 |
|---|---|
| スキレット | 本体 |
| 食器用洗剤・スポンジ | 初回の洗浄用 |
| キッチンペーパー | 水分・油拭き取り |
| 食用油(オリーブオイル・米油など) | 油膜形成 |
| IH・ガスコンロ or 焚き火 | 加熱用 |
スキレットのシーズニング手順
Step 1:初回の洗浄

新品のスキレットには防錆剤が塗られているため、まずは洗剤でしっかり洗い落とします。
- スポンジと中性洗剤でゴシゴシ
- 洗ったらすぐに水分を拭き取り、加熱して完全乾燥
Step 2:油を塗る

キッチンペーパーで全体に薄く油を塗ります。持ち手や裏面も忘れずに。
- 油は「高温に強いもの」がベスト(米油、キャノーラ油など)
- 塗りすぎるとベタつくので注意
Step 3:加熱して焼き付ける

煙が出るまで加熱し、油を焼き付けます。これが「油膜」になります。
- ガスコンロなら中火〜強火で5〜10分
- 焚き火なら炭火の上でじっくり
- 焦げ臭がしたらOKのサイン
Step 4:冷まして再度油塗り(2〜3回繰り返す)

冷めたら再度油を塗り、加熱。これを2〜3回繰り返すことで、しっかりとした油膜が形成されます。
使用後のメンテナンス

- 洗剤は使わず、たわしで汚れを落とす
- 水分を飛ばして油を塗る
- 焦げ付きがひどい場合は再シーズニング
失敗談から学ぶポイント

使用した後、よく水分を飛ばさないと上記のように錆びついてしまいます💦
拭きとるのも良いですが、手間でなければ加熱して水分を完全に吹き飛ばした方が良いと思います。

関連記事
まとめ|スキレットは一生モノの相棒

シーズニングは面倒に感じるかもしれませんが、スキレットとの信頼関係を築く第一歩。キャンプ場での料理がもっと楽しく、美味しくなるはずです。ぜひ、あなたのスキレットも「育てて」みてください。
関連記事
