
はじめに:熊の生息域でキャンプするという選択

近年、熊の目撃情報がこれまでになく多く報告されるようになりました。かつては山深い地域に限られていた熊の生息域が、里山や人里近くにまで広がってきている――そんな話を耳にする機会が増えています。温暖化や森林環境の変化、食糧事情など、さまざまな要因が複雑に絡み合い、熊たちの行動範囲は確実に変化しているようです。
そんな中、「熊の生息域でキャンプをする」という行為は、一見すると無謀にも思えるかもしれません。しかし、だからこそ、自然との距離感や人間の営みについて、改めて考えるきっかけになるのではないか――そんな思いから、今回のキャンプを企画しました。
この記事では、大自然のキャンプ体験を通じて、現代の自然環境と人間の関わり方について、少しだけ深く掘り下げてみたいと思います。
🗺️キャンプ地の選定と熊の目撃情報
川根本町では、今年だけでも熊の目撃情報が以下の通り報告されています。
- 5月13日
- 6月22日
- 8月22日
- 8月23日
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ただし、観光協会に問い合わせたところ、本川根のキャンプ場内で熊と接触した事例はこれまで一度もないとのこと。町に近く、温泉施設もあるこのキャンプ場は、標高の高い山中よりも比較的安全と感じました(もちろん、100%安全とは言えません)。
🧰キャンプ前の準備と注意点

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熊の生息域でのキャンプには、以下のような備えが欠かせません。
持ち物チェックリスト
- 熊鈴:行動中に音を鳴らして存在を知らせる
- ラジオ:人の気配を演出するために常時ON(但し他のキャンパーがいる場合には迷惑にならない程度に)
- 熊撃退スプレー:万が一の備えとして携帯
食べ物・ゴミの管理
- テント内に食べ物を持ち込まない
- 寝る前にすべての食料・飲料を車内へ
- ゴミも同様に車内へ移動し、匂いを残さない
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🌧️幻想的な雨のキャンプ体験

当日はあいにくの雨。でもそのおかげで、山と川の風景が霧に包まれ、幻想的な雰囲気に。焚き火の代わりに、山での海鮮料理を楽しみました。



- サザエのつぼ焼き
- 鯖缶とキャベツのホイル焼き
- ソーセージ(しっぽ用)


川のせせらぎと雨音、そして時折聞こえる動物の鳴き声が、自然との一体感を高めてくれました。緊張感はありつつも、ぐっすり眠れたのは自然のリズムに身を委ねたからかもしれません。

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🧭熊との距離感と行動の工夫

熊の活動時間は主に「早朝」と「夕方」。この時間帯の単独行動は避けるべきです。今回は以下のような行動ルールを守りました。
- 夕方以降はテント周辺で静かに過ごす
- 早朝の散策は控える
- (ソロじゃなければ)常に誰かと一緒に行動する
焚き火としっぽの感想

最近、連日のように熊の被害が報告されていますね。
先日の温泉の従業員が連れ去られたニュースでは、本当に考えさせられますね。
熊は本当に人間を恐れているのか?
恐れている相手を連れ去るのか?
個人的な意見を述べると人間を餌に見てるように感じますよ……。
しかもヒグマではなくツキノワグマが連れ去るという事は日本列島で山でキャンプをするという事はいつか遭遇してしまいそうですね……。
恐ろしい……。
あなたは熊を駆除した方が良いと思いますか?それともしない方が良いと思いますか?
是非コメントで意見を聞かせてください。
次回は静岡県内の熊の出没しないキャンプ場特集をしてみようと思います。
キャンパーの参考になれば幸いです。
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📝まとめ:自然と人間の境界線を見つめ直す
熊の生息域とはいえ、そこは人間の生活圏でもあります。町に近いキャンプ場では、自然との距離を保ちながら、安全にアウトドアを楽しむことが可能です。しかし、油断は禁物。自然との共存には、十分な準備と意識が欠かせません。
今回訪れたキャンプ地も、熊の生息域に含まれるものの、施設に近い場所であったため、当初は比較的安全だと感じていました。ところが、近年の熊の目撃情報や被害事例を踏まえると、もはや「安全」とは言い切れない状況になりつつあるのかもしれません。

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