🔥「失敗は進行中の成功である。」– アルバート・アインシュタイン
焚き火としっぽ家での失敗談:おもてなしキャンプのはずが…

🟧 父の威厳をかけた“おもてなしキャンプ”
今日は待ちに待った家族キャンプ。普段はインドア派の妻と娘を、なんとか説得して連れてきた。父として、ここは一発かっこいいところを見せたい。
「今日は“おもてなしキャンプ”だよ。設営も料理も全部僕がやるから、車でゆっくりしてて!」
そう宣言して、意気揚々とサイトへ向かった僕。持ってきたのは、メガドンキのセールで手に入れた新品のテントとタープ。袋から出したばかりのピカピカのギアに、心が躍る。
🟨 テント設営でつまずく父
「よし、まずはテントだ!」
…と意気込んだものの、説明書はどこだ?ポールはどれ?ロープの長さが合わない?あれ、これってどうやって結ぶんだっけ?
気づけば、設営に2時間以上かかってしまった。もちろん、車で待っていた妻と娘は超・超・超不機嫌。しっぽ(愛犬)だけが、僕の奮闘を静かに見守ってくれていた。
「まずい…これは何か食べさせて機嫌を直さないと!」
焦った僕は、火起こしに取りかかる。
🟥 火がつかない、ピザが焦げる
しかし、薪が湿っていて全然火がつかない。着火剤を使っても、煙ばかりがもくもく。焦る僕。すでに怒りの火がついている妻。
「お腹すいた、ご飯まだ?」と娘。
妻は無言のまま、こちらを睨みつけている。
どうする? たたかう
ぼうぎょ
どうぐ
→にげる
1時間ほど格闘して、ようやく火がついた頃には、変な汗が噴き出していた。
「火がつけばこっちのもんよ!」と自分に言い聞かせながら、昨日から仕込んでいたピザを投入。だが、家族のイライラが伝わってきて、焦りから中華料理屋もびっくりの高火力で調理開始。
結果——まる焦げのピザが完成。
家族は怒りを通り越して、あきれ顔。しっぽだけが、焦げたピザの匂いに興味津々。

🟩 キャンプは失敗から始まる
キャンプは終始不機嫌ムードのまま終了。帰りの車では、娘が車酔いで妻の服に嘔吐するという追い打ちまで…。
その後、家族をキャンプに誘うと、決まって嫌そうな顔をされるようになった。こうして僕は、しっぽとソロキャンプを始めることになった。
でも、今では思う。
あの失敗があったからこそ、設営のコツも火起こしの工夫も覚えた。ピザは焦げたけど、父としての“キャンプ魂”は燃え続けている。
そして何より、しっぽとのキャンプは、静かで穏やかで、ちょっと切なくて、すごく楽しい。

🐾 しっぽのひとこと
「ピザは焦げてたけど、パパさんはがんばってたワン。次はソロキャンでのんびりしようだワン。」
📝 まとめ:失敗は、進行中の成功
キャンプは、うまくいかないことの連続。でもそれこそが、次の成功へのステップ。失敗を笑いに変えられたとき、キャンプはもっと楽しくなる。
次回は、しっぽと一緒に“失敗しないソロキャンプ”を目指してみようと思う。
